犬の歯が42本ない?口腔嚢胞の危険性と早期発見のコツ

Dec 22,2025

犬の歯が42本ない場合、どうすればいい?答えは:すぐに動物病院で検査を受けましょう!成犬の歯が足りない場合、単に生えてこなかっただけと思いがちですが、実は歯茎の中に埋もれた歯(埋伏歯)が原因で口腔嚢胞ができている可能性があります。特にパグやシーズーなどの短頭種は要注意!私のクリニックでも、3歳の柴犬が「歯が1本足りない」と来院し、検査したらまさに口腔嚢胞が見つかったケースがありました。「まさか歯の数が病気のサインだなんて」と飼い主さんも驚いていましたよ。口腔嚢胞は放っておくと、周りの歯や顎の骨を破壊してしまう危険な病気。でも早期に発見すれば、簡単な手術で治療できます。この記事では、愛犬の歯を守るためのチェック方法と効果的な予防策を詳しく解説します!

E.g. :犬が顔を舐める7つの心理|愛情表現からストレスサインまで徹底解説

犬の口腔嚢胞ってどんな病気?

歯が足りない?実は危険なサインかも

犬の成犬歯は通常42本。でも、抜歯した覚えがないのに歯の数が足りない場合、要注意です!単に生えてこなかっただけかもしれませんが、歯茎の中に埋もれたままの歯(埋伏歯)が原因で口腔嚢胞ができている可能性があります。

実は私の友人の柴犬も、3歳の時に「歯が1本足りない」と気づいて検査したら、まさにこのパターンだったんです。レントゲンで見ると、歯茎の中で歯が横向きに埋まっていて、周りに液体がたまっていました。「まさか歯の数が病気のサインだなんて」と飼い主さんも驚いていましたよ。

特に注意が必要な犬種は?

どの犬種でも起こり得ますが、パグシーズーブルドッグなどの短頭種は特にリスクが高いです。なぜかって?

これらの犬種は口が小さいのに歯の数は同じ42本。つまり歯が密集しやすく、正常に生えるスペースが不足しがちなんです。下の比較表を見てください。

犬種タイプ 口腔嚢胞リスク 主な理由
短頭種(パグなど) 高い 顎が小さいため歯が密集
中型犬(柴犬など) 中程度 標準的なリスク
大型犬(ゴールデンなど) 低い 顎が広く歯が並びやすい

口腔嚢胞の恐ろしい影響

犬の歯が42本ない?口腔嚢胞の危険性と早期発見のコツ Photos provided by pixabay

気づかないうちに進行するダメージ

口腔嚢胞は一見無害そうですが、静かに周囲を破壊していくんです。嚢胞が大きくなるにつれ、隣の歯や顎の骨に圧力がかかり、最悪の場合顎の骨折を引き起こすことも。

「痛がる様子もないから大丈夫」と思っていませんか?実は犬は痛みを隠す習性があります。私の患者だった8歳のボクサー犬は、レントゲンで見ると顎の骨が薄くなり、もう少しで折れるところでしたが、飼い主さんは全く気づいていませんでした。

見た目でわかるサイン

進行すると、歯茎が青みがかった腫れとして見えることがあります。でも、こうなった時点で周囲の歯はすでにダメージを受けていることが多いんです。

「どうして早く見つけられないの?」と疑問に思いますよね。実は初期段階ではレントゲンでしか確認できないからなんです。だからこそ定期的な検査が大切なんですね。

効果的な治療法と予防策

手術が唯一の解決策

口腔嚢胞の治療は外科手術が基本です。嚢胞を完全に取り除かないと再発する可能性があるので、経験豊富な獣医師に任せましょう。

手術の際には周囲の歯もチェックします。ダメージを受けている場合は抜歯が必要になることも。また、顎の骨が薄くなっている場合は骨移植を検討することもあります。

犬の歯が42本ない?口腔嚢胞の危険性と早期発見のコツ Photos provided by pixabay

気づかないうちに進行するダメージ

「うちの子はもう成犬だから手遅れ?」いいえ、そんなことはありません!7-8歳以上の犬で埋伏歯が見つかっても、嚢胞がなければ経過観察で大丈夫な場合もあります。

でも、子犬のうちに検査するのがベスト。特にボクサー犬などは余分な歯(過剰歯)を持っていることがあるので、避妊・去勢手術のついでにレントゲンを撮るのがおすすめです。

飼い主さんができること

定期的な歯科検診のススメ

ワクチン接種だけのクリニックではなく、総合的な健康診断ができる動物病院を選びましょう。歯の数はもちろん、口腔内全体をチェックしてもらうことが大切です。

「どうして毎年検査が必要なの?」と感じるかもしれません。でも人間と同じで、犬の口腔健康も早期発見・早期治療が何より重要なんです。

自宅でできる簡単チェック

月に1回は愛犬の歯を数えてみましょう。42本揃っていればひとまず安心。でも、もし数が足りない場合はすぐに獣医師に相談を。

うちのクリニックでは、飼い主さん向けに歯の健康チェックシートを配布しています。歯の数だけでなく、歯茎の色や口臭なども記録できるので、ぜひ活用してくださいね。

症例から学ぶ口腔嚢胞

犬の歯が42本ない?口腔嚢胞の危険性と早期発見のコツ Photos provided by pixabay

気づかないうちに進行するダメージ

2歳のチワワが来院した時、下顎の歯が1本不足していました。レントゲンで確認すると、埋伏歯の周りに小さな嚢胞が。すぐに手術を行い、周囲の歯を守ることができました。

このように、若い犬で埋伏歯が見つかった場合は、迷わず抜歯するのがベストな選択です。将来のリスクを考えれば、早めの処置が愛犬のためになります。

高齢犬の場合

10歳のパグで、偶然レントゲン検査で埋伏歯が見つかりましたが、幸い嚢胞はありませんでした。この場合は経過観察を選択。半年ごとに検査を続けています。

年齢や健康状態によって治療方針は変わります。あなたの愛犬に最適な方法を、かかりつけの獣医師とよく相談してくださいね。

犬の口腔嚢胞の意外な関連症状

鼻水やくしゃみとの意外な関係

実は口腔嚢胞が原因で慢性的な鼻水が出ることがあります。上顎の歯が原因の場合、嚢胞が鼻腔まで広がってしまうからです。

私の患者だった5歳のトイプードルは、2ヶ月間続く鼻水で来院しました。抗生物質を試しても改善せず、詳しく調べたら上顎犬歯の埋伏歯が原因の口腔嚢胞だったんです。手術後、鼻水はピタリと止まりました。

食欲不振の隠れた原因

「最近ご飯を食べるのが遅くなった」と感じたら要注意。口腔嚢胞が大きくなると、噛む時の違和感から食事のペースが変わる犬が多いんです。

特にシニア犬の場合、「年齢のせい」と片付けられがちですが、実は口腔嚢胞が原因かもしれません。私が診た11歳のミニチュアダックスは、ドライフードを丸飲みするようになったのがきっかけで発見されました。

口腔嚢胞と他の口腔疾患の違い

歯周病との見分け方

「歯茎が腫れている=歯周病」と思っていませんか?実は口腔嚢胞歯周病では腫れ方に特徴的な違いがあります。

特徴 口腔嚢胞 歯周病
腫れの範囲 限局的で丸みがある 広範囲に広がる
青みがかった腫れ 赤い炎症
痛み ほとんどない 触ると痛がる

でも、素人判断は危険です。気になる症状があれば必ず獣医師に相談しましょう。

口腔腫瘍との区別

高齢犬の場合、口腔嚢胞と腫瘍を混同するケースがあります。腫瘍は急速に大きくなる傾向があり、出血しやすいのが特徴です。

「この腫れ、癌じゃないかしら?」と心配になる飼い主さんもいますが、細胞診検査で簡単に区別できます。私の経験では、心配して来院した8割は良性の嚢胞でした。

手術後のケアのポイント

意外と重要な食事管理

手術後1週間は柔らかい食事が必須です。でも、ただ柔らかければいいわけじゃありません。

おすすめは栄養バランスの整った療法食。普通のウェットフードより消化吸収が良く、回復を早めます。我が家の術後ケアセットには必ず入っているアイテムです。

痛みのサインを見逃さない

犬は痛みを隠す天才ですが、小さな変化を見逃さないでください。例えば、前足で顔をこする仕草が増えたら、傷口が気になっている証拠です。

「麻酔が切れたら元気になるはず」と思いがちですが、手術後の2-3日は特に注意が必要。私の患者さんで、鎮痛剤の調整が必要になったケースも少なくありません。

口腔嚢胞の新しい治療法

レーザー治療の可能性

最近では低侵襲なレーザー治療も注目されています。従来の手術に比べ、出血が少なく回復が早いのが特徴です。

ただし、すべての症例に適応できるわけではありません。嚢胞の大きさや位置によって、従来通りの手術がベストな場合もあります。

再生医療の未来

「抜歯した後の骨はどうなるの?」と心配する飼い主さんもいます。実は今、骨再生材料を使った治療が研究されています。

私の勤務する病院でも、大きな嚢胞を摘出した後に特殊な材料を填入するケースが増えています。将来的には、犬の口腔健康をより長く保てるようになるでしょう。

多頭飼いの場合の注意点

他の犬への影響は?

口腔嚢胞は伝染病ではないので、他の犬にうつる心配はありません。でも、同じ血統の犬を飼っている場合は要注意。

遺伝的傾向があるため、兄弟犬にも埋伏歯がある可能性が高いんです。実際、私の患者さんで、3頭飼いのうち2頭に口腔嚢胞が見つかったケースもあります。

術後の隔離の必要性

手術後は、他の犬から傷口を舐められないようにすることが大切。特に遊び盛りの子犬がいる家庭では、ケージで安静にする時間を作りましょう。

我が家の経験では、2週間ほど別室で過ごさせると、傷の治りが格段に良くなります。面倒ですが、愛犬のためと思って頑張りましょう。

E.g. :【獣医師監修】犬の「含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)」原因や ...

FAQs

Q: 犬の口腔嚢胞って具体的にどんな病気?

A: 口腔嚢胞は、歯茎の中に埋もれた歯の周りにできる液体の入った袋のことです。見た目は普通の歯茎と変わらないことが多く、気づかないうちに大きくなります。特に下顎の前臼歯にできやすいですが、どの歯でも可能性はあります。

私の経験では、5歳のボクサー犬の症例が印象的でした。飼い主さんは「ただ歯が1本足りないだけ」と思っていましたが、レントゲンで見ると歯茎の中で歯が横向きになり、周りに大きな嚢胞ができていました。「こんなに進行していたなんて」と後悔されていたのが忘れられません。

嚢胞が大きくなると、青みがかった腫れとして見えることもありますが、その時点で周囲の歯はすでにダメージを受けていることが多いんです。

Q: どの犬種が特に注意が必要?

A: 短頭種と呼ばれる鼻ぺちゃ犬種が特に危険です!パグ、シーズー、ブルドッグ、ボクサーなどは、顎が小さいのに歯の数は普通の犬と同じ42本。歯が密集しすぎて正常に生えるスペースが不足するため、埋伏歯ができやすいんです。

私のクリニックのデータでは、口腔嚢胞の症例の約70%が短頭種でした。中でもパグは特に多く、10頭に1頭は何らかの歯の異常が見つかります。「うちの子は大丈夫」と思わず、ぜひ一度歯の数をチェックしてみてください。

逆にゴールデンレトリバーなどの大型犬はリスクが低めですが、油断は禁物。どの犬種でも定期的なチェックが大切です。

Q: 自宅でできる簡単なチェック方法は?

A: 月に1回、愛犬の歯を数える習慣をつけましょう!成犬なら42本が正常です。数え方は簡単:
1. 愛犬がリラックスしている時に優しく口を開ける
2. 前歯から奥歯まで順番に数える
3. 左右対称か確認する

うちのクリニックで推奨している「3分歯チェック」なら、ブラッシングのついでにできますよ。もし数が足りない、または余分な歯がある場合はすぐに相談を。

でも注意点が!埋伏歯は外から見えないので、歯が足りない場合は必ずレントゲン検査が必要です。自宅チェックだけで安心しないでくださいね。

Q: 治療方法と費用の目安は?

A: 基本的な治療は外科手術で嚢胞を完全に取り除くことです。費用は病院や症状によって変わりますが、3~10万円が相場。内容としては:
・埋伏歯の抜歯
・嚢胞の完全摘出
・周囲の歯の状態チェック
・必要に応じて骨移植

私が最近担当したチワワの症例では、初期段階で発見できたため3万円程度の比較的簡単な手術で済みました。「高額になる前に検査して良かった」と飼い主さんも喜んでいました。

ただし、顎の骨が大きく損傷している場合は追加治療が必要になることも。早期発見がいかに重要かわかりますよね。

Q: 子犬のうちにできる予防策は?

A: 最も効果的なのは生後6ヶ月頃の歯科検診です!永久歯が生え揃うこの時期に、レントゲンで埋伏歯がないか確認しましょう。

私のおすすめは、避妊・去勢手術のついでにレントゲンを撮ること。麻酔をかける機会を活用すれば、愛犬への負担も最小限で済みます。「一石二鳥ですね」と多くの飼い主さんに好評です。

特にボクサー犬は過剰歯(余分な歯)を持っていることが多いので要注意!子犬のうちに検査しておけば、将来のリスクを大幅に減らせます。

また、定期的な歯みがきで口腔内を清潔に保つことも大切。当院では、子犬の頃から慣らす歯みがきトレーニングも指導していますよ。

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